【仮想通貨】FacebookのLibra(リブラ)とは?特徴や将来性、規制への懸念を徹底解説!
2019/06/26
こんにちは、Makiです!( *´艸`)
先日、Facebook(フェイスブック)から「仮想通貨つくるで」という発表がありましたね。
かなり大きな衝撃を与えたとともに、賛否も飛び交っています。
私個人の感想は「中身はさておき、ええこっちゃ(・∀・)」ですw
今回はフェイスブック発の仮想通貨・Libra(リブラ)について、どんな仕組みなのかをまとめるほか、「ええこっちゃ」の意味についてもまとめていこうと思います。
当ブログでちょこちょこ書いております「有望アルトコインシリーズ」のような構成で解説を進めていきますが、今回のリブラについて有望かどうかは各自ご判断くださいw
あくまで、どんなもんかなーということを書いています。
ではでは、いってみましょう!
※スミマセン、歴代最長で長い記事となっておりますwww
目次
- Libra(リブラ)の基本情報とスペックについて
- Libra(リブラ)の仕組み解説♪
- 特徴その1・Libraブロックチェーン
- 特徴その2・リブラ協会について
- リブラ協会評議会と条件・役割について
- 特徴その3・LibraBFTプロトコルとバリデータの役割
- LibraBFTの補足:HotStuffとは?
- LibraBFTの仕組み
- 特徴その4・データ保存の構造「マークルツリー」とは
- 特徴その5・プライバシー保護と匿名性
- 特徴その6・Libra Core
- 特徴その7・リブラプロトコルの基本概念
- 特徴その8・Move言語
- Moveの特徴・一流の資産(リソース)
- Moveの特徴・柔軟性(フレキシブル)
- Moveの特徴・安全性
- Moveの特徴・検証可能性
- 特徴その9・Libraコインとその価値について
- 特徴その10・Libra Reserve(リブラリザーブ)とバスケット
- リザーブ→投資→配当
- Libraコインの価値は?
- Libra(リブラ)の将来性は?
- 子会社&ウォレット・Calibra(カリブラ)の存在
- まとめ「Facebookの仮想通貨」という大きな存在意義
Libra(リブラ)の基本情報とスペックについて
まずは、Libra(リブラ)の基本情報から。
Libra(リブラ) | |
---|---|
通貨 | Libra |
最大供給量 | 不明 |
サイト | 公式サイトはこちら |
公式Twitterはこちら |
誰もが知るSNS、フェイスブックから発表されたリブラ。
6月18日、公式に発表されました。
Libra's mission is to enable a simple global currency and financial infrastructure that empowers billions of people. Learn more https://t.co/RNxaNB800J #Libra #FinancialInclusion #blockchain #cryptocurrency pic.twitter.com/VvTPD90lD5
— Libra (@Libra_) 2019年6月18日
「リブラの使命は、何十億もの人々に力を与えるシンプルで国境のないグローバル通貨と、金融インフラを実現することです。」
ほう(・∀・)
「金融インフラ」とは、銀行でのサービスとか送金とか取引とかそういった金融に関するサービスの「土台」ですね。
現代の私たちは当たり前に銀行で振込とか送金してますが、当たり前じゃねえから!当たり前じゃねえからなこの送金!(加藤●次さん)ということで、仮想通貨の送金にも土台となるネットワークを準備しておく必要があります。
「シンプルで国境のないグローバルな通貨」とは、まさにビットコイン(BTC)が目指す先。
ビットコインが登場したことによって、これまでに2000種類以上もの仮想通貨が登場していますが、現在のところ投機(投資)目的、要は「カネ稼ぎ」の目的で使われていることがほとんどですよね。悲しいけれど。
しかし、リブラはそうではなく、あくまで「通貨」として広く使われる存在でありたいと考え、誕生しました。
仮想通貨の課題その1・リブラが生まれた背景
リブラ誕生の背景にあるのが、金融サービスを利用する人の「偏り」です(´・ω・`)
現在当たり前にみんなが使っているインターネットやスマートフォンは、どこにいてもあらゆる情報にアクセスできるようになり、リーズナブルで便利な「生活必需品」とも呼べる存在になりました。
スマートフォン(携帯電話)を持っている成人は10億人とも言われていますが、その一方で銀行のサービスを利用できない人が17億人いるとのこと…。
スマホを持ち、インターネットを使って情報を得ている人がこれだけいるにも関わらず、です。
私たち日本人は一人で複数の口座を持つこともあると思いますが、そんな銀行のサービスをまったく受けられない人が予想以上にたくさんいます(´;ω;`)
私たちにとって金融サービスもインターネットサービスももはや「当たり前」という存在ですが、一方で貧しい人ほど金融サービスを満足に受けられず、多くの手数料がかかってしまうという現状があります。
こうした課題に打ち勝つことができるのが、仮想通貨とブロックチェーン技術だと、リブラは考えました。
ビットコインを主とする仮想通貨は、国境関係なく売買ができる「電子的な通貨」として設計されました(・ω・)ノ
速く、安く送金でき、やり取りにはスマホがあればOK。
しかも取引の記録はオープンで、セキュリティ対策も施されています(課題はまだあるけど)
…しかし、それにもかかわらずブロックチェーン(仮想通貨)はまだあまり受け入れられているとは言えません(´・ω・`)ショボーン
それには、さまざまな課題が。
- 価格のアップダウンが激しい
- 取引量が多くなることで送金処理が滞ってしまう
- 規制がゴチャゴチャめんどくせえ
リブラのホワイトペーパーでもサクッとこれらの課題に触れていますが、実際に私たちエンドユーザーが仮想通貨に触れにくい部分については、まだまだ解決しなくてはならないことが山積みです。。。
リブラは、今回立ち上げたこのプロジェクトを「持続可能で安全、かつ信頼できる」ように…としています。
現在よりも低コストでみんながアクセスしやすく、これまでの課題を克服した仮想通貨・ブロックチェーンシステムにしようとしているんですね♪(∩´∀`)∩素晴らしい
仮想通貨の課題その2・使いにくく広まりにくいこと
仮想通貨といえば多くの方が「ビットコイン(BTC)」を連想すると思いますが、現状のビットコインは価格のみに目線が向かってしまい、通貨ではなく投機の手段として使われていることがほとんどです。
(もちろん、決済の方法としてもジワジワ広がってるんですよ!!!)
さらに、現状では仮想通貨に対して「うさんくさい」というイメージがまだ払拭しきれていないこと、実際に仮想通貨(ビットコイン)に触れてみよう…と思ったときにわかりづらい・難しいと、ハードルが高いことが課題に。
先ほども触れましたが、スマートフォンなどのモバイルデバイスは世界中でもかなり多くの方が持っているモノ。
これを使って仮想通貨に触れようと思ったとき、できるだけシンプルでわかりやすく、直感的に送金ができなければならない…とリブラは考えています。
普段私たちがLINEなどのアプリでテキストや写真を何気なく送っていると思いますが、これくらい簡単、かつコスト効率が良く安全に、世界のどこにでも送金できることが求められています。
こうしたこれからの産業である仮想通貨・ブロックチェーンの世界に多くの企業が参入すれば、それだけ新しい製品や方法が登場しますよね。
「今こそ、ブロックチェーン技術を基盤にした新しいデジタル通貨を開発するとき!」
…リブラのホワイトペーパーにもしっかり記載されている一文です。
まずは、フェイスブックというビッグネームが参入することで、この業界にインパクトを与えたのです!(・∀・)b
とまぁ前置きが長くなっちまいましたが、じゃあリブラはその実現のためにどのような仕組みになっているのでしょうか?(・ε・)
Libra(リブラ)の仕組み解説♪
ここからは、リブラの中身について見てみましょう。
- 独自のLibraブロックチェーン
- 運営を行うLibra協会
- トークンの価値を裏付けるリザーブ
大きな特徴としては、これらが挙げられます。
リブラは独自の「Libraブロックチェーン」の上に成り立つ仮想通貨です。
海外取引所のバイナンス(Binance)が、今年に入ってから独自のBinance Chain(バイナンスチェーン)を発表したように、自分たちの独自チェーンを作って、その上に独自トークンを乗っけて稼働させる動きが広まっています。
多くの仮想通貨は、イーサリアム(ETH)やネオ(NEO)といった仮想通貨のブロックチェーンを利用して、新しいトークンを生み出しています。
↓イーサリアムベースの仮想通貨、ERC●●について↓
↓ネオベースの仮想通貨、Nep5について↓
そうして生まれた仮想通貨はたくさんありますが、それゆえに送金が遅い(送金詰まり)や、ERC20トークンによくある誤送金でのGOXといった問題が…(´・ω・`)
↓GOX(ゴックス)の意味って?用語解説しています♪↓
開発した独自のブロックチェーンを用いることで既存の問題を解決し、法規制や今後のトークン発行、新機能の実装など柔軟に対応していくことが可能になります。
特徴その1・Libraブロックチェーン
リブラの独自チェーンとなっているLibraブロックチェーン。
先ほどもお話ししましたが、要するにリブラは自分たちでブロックチェーンという仮想通貨を普及させるための「土台」を作ったよ!ということですね♪
リブラブロックチェーンは「バリデータ」の集まりで構成されています。
バリデータとは、取引のデータである「トランザクション」を処理してリブラのブロックチェーンの状態を「問題ないよ(・∀・)」と維持するためのチームです。
バリデータがたくさん集まることで取引のデータがサクッと処理され、データもひとかたまりにならず分散化されるというメリットがあります♪
後述しますが、これらのバリデータは「リブラ協会」と呼ばれる団体のメンバーでもあります。
リブラのネットワークを治め、Libraという仮想通貨が広まるよう後押ししてくれる存在となっています(‘ω’)ノ
世界中で利用されている膨大なFacebookのアカウント数を見てもわかるように、リブラは数十億のアカウントにも対応できるよう、スケーラビリティが高く(取引を処理する能力が高い)、堅固なセキュリティを実現します。
…とは言っても、スケーラビリティ問題やセキュリティの問題って、ビットコインやイーサリアムをはじめ既存のブロックチェーンの課題として今もなお研究が進められている段階ですよね(;´Д`)
んじゃあ、リブラがどうしてこれを実現できるのか?というのが、注目すべき点です。
課題を乗り越えるためにリブラが独自ブロックチェーンで取り入れたのが…
- Moveというプログラミング言語を使うこと
- コンセンサス(取引の合意)にはビザンチン・フォールト・トレランス(BFT)を使うこと
- 広く使われているブロックチェーンデータの構造を使うこと
です(・ω・)ノ
特徴その2・リブラ協会について
先ほどお話ししました「リブラ協会(Libra Association)」について、どんな組織なのか詳しく見てみましょう。
リブラ協会はスイスに拠点を構えており、現メンバーは協会の創立者として活動を行っています。
今後、リブラ協会に加盟する団体はバリデータノード(リブラネットワークに貢献する人)として活動をし、そのメンバーはどんどん増えていくとみられています。
協会を運営する組織が「リブラ協会評議会」です。
(ちょっとややこしいですねw)
協会の各メンバーの代表者で構成されるのが評議会で、リブラの重要なルールや運営に関する決定を行います。
では、現段階でリブラ協会に加盟している団体とは…?(・ε・)
- MasterCard
- PayPal
- PayU
- stripe
- VISA
- eBay
- Facebook(calibra)
- iliad
- vodafone
- coinbase
- BisonTrails
- RibbitCapital
- ANDREESSEN HOROWITZ
- THRIVE CAPITAL
など。
そのほかにも多国間組織や学術機関が加盟しています。
まず、クレジットカードでおなじみのビザとマスター、そこにペイパルまで加わっていることに驚きですよね(゜Д゜;)
さらにブロックチェーン関連の企業として、アメリカの大手取引所・Coinbase(コインベース)の名前も。
各ジャンルの大手企業が集まり、リブラ協会として参加しています。
リブラ協会評議会と条件・役割について
協会に加盟し、評議会メンバーになるためにはいくつかの条件があります。
- 1000万ドル以上の投資(Libraトークンの購入)
- 関連する2つの団体が別々に加盟することはできない
- バリデータノードとして活動し、ネットワークの維持を行う
投資額は1000万ドル以上とされており、1000万ドルにつき議決権が1与えられるといいます。
もちろん、リブラのネットワークが成長していくとともに加盟するメンバーも変わり、協会の構成もどんどん変わっていきます。
ネットワークの発足5周年までに、評議会がもつ議決権の20%以上が、Libraの保有数に基づいてノードに割り当てられる予定だそう。
つまり、最初のうちはとにかくネットワークを健全に保ち、成長させるためにがんばりましょう!
ある程度成長したら、発足5周年をめどにノードへの還元を行います!ということですね(・∀・)ノ
また、万が一ネットワーク上で活動をしていない(アクティブでない)バリデータノードの数が増えてしまうと、取引の合意が有効に機能しない可能性があります(´・ω・`)
(取引の合意方法については後述しますね!)
これを防ぐために、合意に10日間連チャンで参加しなかったノードを運営しているメンバーは、評議会から自動で解任されてしまう可能性が。
ただ、ノードが再び活動すればまた参加できるそうです。
ネットワークの成長のために!という意味がよくわかる仕組みですね。
評議会の役割と権限についてはコチラ。
- リブラ協会の理事会メンバー選出&解任
- 協会のマネージングディレクター指名&解任&報酬設定
- 年間予算の承認
- ハードフォーク時の対応
- 機能の有効化、実装
など(・ε・)
さらにさらに。
リブラ協会のトップとなる「リブラ協会理事会」の存在も。
協会を監督する立場として運営上の助言を行ったり、新しい提案を評議会におろす、日本で言うところの「内閣」ですね。
チームのメンバーそれぞれがきっちりと役割分担を行っており、リブラというネットワークを健全に成長させていくために活動をしていくのが、リブラ協会です☆
特徴その3・LibraBFTプロトコルとバリデータの役割
リブラにネットワークに参加しているバリデータは、取引に関する記録(データ)をみんなで保管し、維持します。
この記録のかたまりをデータベースと言いますが、クライアントから送信されたトランザクション(取引のデータ)を処理して、さらにデータベースに含めていきます。
みんなで分担してネットワークの中に全部記録されてるから、過去のこともチェックできるぜ!不正を防ぐぜ!ってことです(・∀・)b
データの処理を行う過程で、バリデータは取引の合意を行っていくんですね。
…もしも、合意を行おうとしているのに悪意ある、もしくは誤った行動がとられてしまったらどうなるでしょうか?(・ε・)
サクッと合意できるはずの通常の取引が拒否されてしまったり、その結果送金が滞ってしまったり…
結果的にネットワークでの「信頼」がガクッと下がってしまうことになります(´;ω;`)
これを防ぐために重要なのが、リブラの合意プロトコルである「Byzantine Fault Tolerance(ビザンチン・フォールト・トレランス)」です。
↓「プロトコル」と「アルゴリズム」の用語解説はこちら♪↓
これは、一部の悪意ある人間のせいで意見がまとまらなくなり、失敗してしまう「ビザンチン将軍問題」に関連するもの。
↓ビザンチン将軍問題とは?詳しく解説しています♪↓
リブラの場合はたくさんのバリデータノードがいて、みんなで取引について「OKよ(・∀・)」「これ不正、NGやろ!」と、投票というかたちで意見を出し合い、処理していきます。
ただ、本来ならOKされるはずの取引にケチをつけたり、わざと意見がまとまらなくなってしまうことで送金が滞ってしまったり、ネットワーク上の信頼が落ちたり、問題が起きたり…
この「悪意あるノード」に結果が強く影響される可能性があります(´;ω;`)
これを防ぐのがビザンチンフォールトトレランスと呼ばれる方法で、Tolerance(トレランス)=我慢・耐性という意味があります。
つまり、悪意ある一部のノードにも屈しないわ!(゜Д゜)ということ♪
リブラでは、最大でネットワークの3分の1のバリデータノードで不正・不具合があっても正常に機能するように「LibraBFT」としてデザインされています。
ホワイトペーパーではビットコイン(BTC)の合意方法である「Proof of Work(プルーフオブワーク)」と比較。
PoWよりもサクサク取引を処理できる、遅延が少なく、コンピュータにかかるエネルギー効率が高いとメリットをあげています(‘ω’)ノ
また、こんな記述も。
引用:リブラ技術文書(PDF資料)
リブラブロックチェーンは、LibraBFTと呼ばれるHotStuffコンセンサスプロトコルの変種を用います。”
HotStuffってなんや………?(・∀・)w
LibraBFTの補足:HotStuffとは?
ということで、HotStuffについて見てみましょうか!w
ビザンチンフォールトトレランス(BFT)ですが、これには別バージョンとなる方法がいくつかあります。
よく使われているのがPractical Byzantine Fault Tolerance(PBFT)というアルゴリズム。
これをさらに改良したFast Byzantine Fault Tolerance(FBFT)を、バイナンスのIEO銘柄であるHarmony(ハーモニー)が取り入れていることも知られています(‘ω’)ノ
↓Harmony(ONE)について銘柄解説をしています♪↓
…というふうに、ひとくちにBFTとは言っても、さらにいくつかの派生バージョンがあるというふうに思ってください。
んで。
HotStuffとは、BFTなど「コンセンサス(合意するための方法)」の一種。
Harmony(ハーモニー)のFBFTのほか、Cosmos(コスモス)で使われているTendermint(テンダーミント)も仲間です♪
↓Tendermintを採用したCosmos(コスモス)(ATOM)について♪↓
リブラでは、LibraBFTというコンセンサスを使っていますが、そのベースとなる部分に「HotStuff」の技術を取り入れています。
- 安全性と使いやすさ
- コンセンサス(合意)と実行を統合する能力
- 初期段階のテストで高いパフォーマンスを発揮すること
だそう(・ε・)
HotStuffは単純なつくりだそうで(開発者じゃないからそこんとこ全然わかりませんスミマセン)、テストがしやすく開発が行いやすいと言われています。
(リブラホワイトペーパーより)
安全性を確認するためにも、複雑なものよりもシンプルでわかりやすく、テスト(検証)しやすいという特徴をもつHotStuffが採用されたんですね♪
LibraBFTでは、リブラの目標をより適切にサポートするために、HotStuffの技術をいくつかの方法で修正し、拡張させています。
LibraBFTの仕組み
LibraBFTの具体的な仕組みについてですが…
リブラでは取引に関する合意を行うために、3段階の投票を行っています。
各段階のことを「ラウンド」と言いますが、その中でたくさんのバリデータの中からリーダーとなる存在を選び、合意ができるように進めていきます。
リーダーはトランザクション(取引のデータ)をもとに「新しいブロック作るで(・∀・)」と、バリデータのみんなに提案。
バリデータはそれが有効なトランザクションかどうかをチェックし、ブロックを承認します。
リーダーがみんなからの可否(投票)を集めきれなかったときやブロックの提案をできなかったときには、タイムアウトという仕組みによって新しいラウンドが強制的に開始され、バリデータの中から次の新しいリーダーが選ばれます。
また、LibraBFTにはこんな特徴があります(‘ω’)ノ
データをいつでも読み込んで同じ状態にする「同期」を行うことで安全性を保つ方法もありますが、ネットワークに対するDoS攻撃に対して弱いというのがリブラの考えです。
↓DoS攻撃について用語解説しています♪↓
LibraBFTはネットワークへの参加資格がトークンの保有、つまりProof of Stake(PoS)のシステムとして設計されています。
LibraBFTはネットワークを健全に持続させるため、良い行動に対して報酬を与えたり、不正を罰するための経済的な支援を行うことができます。
…とまぁ、いろんな難しい言葉が出てきてしまったんですがw
リブラでは、取引の可否を決めるのにバリデータノードの皆さんが「投票」という形で合意を行います。
ここで最大3分の1のバリデータに問題があったとしても、合意がストップして滞りが出ないようになっているのがLibraBFTです♪
リブラはいろんなコンセンサス(合意方法)をチェックしましたが、その中でもHotStuffいいじゃん(・∀・)ということで、LibraBFTのベースにしつつ、さらに弱点をなくすよう改良したということですね!
特徴その4・データ保存の構造「マークルツリー」とは
リブラブロックチェーンでは、取引情報を安全に保存するために「マークルツリー」というかたちで保護しています。
(ハッシュツリーとも呼ばれます)
木(ツリー)って、本線となる幹があって、そこから枝がたくさんあって葉があって…という形をしていますよね。
この構造をデータの収納にあてはめた保存方法のことをマークルツリーといいます♪(‘ω’)ノ
ビットコインやイーサリアムといった既存のブロックチェーンは、取引のデータであるトランザクションが「ブロック」という箱に詰め込まれ、そのブロックの集合体がブロックチェーンとされています。
が、リブラのブロックチェーンはそうではなく、マークルツリーという形で取引が行われるごとにだんだんと成長していきます。
木が成長し、枝や葉がどんどん増えていくようにデータの記録も少しずつ増え、ツリーに格納されていきます。
マークルツリーの特徴としては、枝や葉の一部のデータをピックアップしても「完全性をチェックできる」という点。
つながっている枝や葉部分のデータは、ハッシュと呼ばれる暗号化された数値が入っており、隣り合ったものがそれぞれ正しいデータであることがわかるようになっています。(ざっくり)
↓「ハッシュ」について用語解説しています♪↓
なので、データ全体を確認して「これ大丈夫?情報合ってる?」といちいち確認しなくてもOKということ。
これどうだっけ?という任意のデータを取り上げてアクセスできるため、ブロックチェーンにアクセスするアプリの動作を簡単にできます♪(∩´∀`)∩
特徴その5・プライバシー保護と匿名性
リブラブロックチェーンには匿名性があるそう(・∀・)
今や誰もがSNSでつながることができる…なんてよく言われますが、リブラのネットワークでは、ユーザーは実世界の本人とはつながっていないアドレスを複数持つことができるといいます。
…なんですが…(´・ω・`)
この点はホワイトペーパーには詳しい内容が記載されておらず(全部読んだわいw)、詳細がわかり次第追記していきたいと思います。
Libraはチューリング完全なので、どんなにバリデータがアカウントをKYCしようがスマコン開発者は匿名アカウントとその資産および送金機能を外の公開鍵によって作ることが可能になる。
recoveryの関数かverifyの関数を使えば簡単に上のレイヤーでアカウントを再定義可能。
— 極度妄想(しなさい) (@leo_hio) 2019年6月25日
だそうです!!!!
貼っつけさせていただきます(/・ω・)/w
ホワイトペーパーによると私たちユーザー・開発者・規制当局にとって「このアプローチはなじみのあるもの」と記載されています…。
さらにリブラ協会では、実用性やスケーラビリティ問題といった課題を克服しつつ、規制の影響を考慮して常に新しい技術を取り入れていくとのこと。
仮想通貨に関する国際的な規制が少しずつ見えてきたところですが、リブラでもその影響に配慮しながら開発を進めていくということですね♪(∩´∀`)∩
特徴その6・Libra Core
リブラの根幹となる「Libra Core(リブラコア)」について。
リブラリブラって私たちは言ってますが、今回公表されたオープンソースソフトウェアの正式名称を、リブラコアと言います♪
Rustという言語で書かれているそうです(‘ω’)ノ
難しい言語だそうですが、安全性が高いことや広く使われていること、処理が速いといった特徴があり採用されたようです。
そんなリブラコアのデモンストレーションとして公開されているのが、テストネット(送金お試しができる)ってことですね(‘ω’)ノ
特徴その7・リブラプロトコルの基本概念
「プロトコル」とは、ざっくり言うと「決まり事」という意味です(・ε・)
リブラという今回発表されたソフトのルールのことを指します。
「リブラって、こうなんやで!」ってことですね。
さて、リブラプロトコル(ルール)にはふたつの基本的な考え方(前提)があります。
- トランザクション
- ステート(状態)
イーサリアム(ETH)にも同じく「ステート(状態)」という言葉が使われるのですが…
ブロックチェーンには、いつ・どんなときでも「状態」があるというのが、リブラやイーサリアムの考え方。
トランザクションを実行することで、ブロックチェーンの状態が変わっていきます。
参照:リブラ技術文書より
画像では「S=ステート(状態)」「T=トランザクション」「A=アリスさん」「B=ボブさん」となっています(・∀・)ノ
上記ではアリスさん(A)からボブさん(B)へ10Libraコインが送られるという内容で、トランザクション(取引のデータ)が発生したときの状態から、ブロックチェーンにトランザクションがOKされて新しい状態に移ることを示す図です。
状態が変わるためにはトランザクションが有効じゃないとダメってことで、じゃあどうやったら「有効かどうか」がわかるの?と言うと、マイニング(取引の合意作業)が必要なんですね。
そこで必要になるのが「状態変えてOKです!!」というゴーサイン。
これを計算して指令してくれるのが、リブラプロトコルで使われている「Move言語」というプログラミング言語です。
特徴その8・Move言語
Moveとは、リブラでスマートコントラクト(契約機能)を実装できる言語です。
リブラで取引をするにあたって、契約(約束事)を行うときの契約書で書かれている言葉が「Move」というイメージをしてみてください(・∀・)b
同じくスマートコントラクトを使うことができるイーサリアムでは、Solidityという言語が使われていますよん。
リブラでMoveが使われている理由ですが、こんな要件を満たすためだそう。
- 柔軟性
- 安全性
- 検証可能性
- 一流の資産
ん~~~よくわからんのでw、ひとつずつ見てみましょう。
Moveの特徴・一流の資産(リソース)
仮想通貨とは、日本円のように手に持って買い物ができるものではなく、実体のないモノですよね(・ε・)
つーことで、ブロックチェーンのシステムではデジタル資産(仮想通貨)をデータとして表現していますが、従来のプログラミングで使われてきた数値(データ)とはちょっと違うんですね。
従来のプログラミングのようにコピーしたり破棄したりすることはできず、プログラムを保存している場所同士でのみ移動ができるというのが、デジタル資産です。
まさしく、仮想通貨ですね(・∀・)
Moveという言語は、この安全性をさらに強化してくれるといいます。
Libraトークン(デジタル資産)に対して特別な保護が行われているにもかかわらず、難しい数値が使われているとかそんなことはなく、通常のデータと同じように扱うことができます。
これが、Moveはファーストクラス(一流)の資産としてデジタル資産(Libraトークン)を扱うことができるという特徴です♪
Moveの特徴・柔軟性(フレキシブル)
リブラのトランザクション(取引)には、取引の手順となる「トランザクションスクリプト」が含まれています。
※スクリプト…書いてすぐに動かすことができるプログラムのこと
要は、トランザクションに対してMoveでコードを書いてカスタマイズが可能になるということです。
Moveがリブラのトランザクションに対し、柔軟性を持たせる…という意味ですね♪
Moveの特徴・安全性
もしも、コレ安全性満たしてないやん(・ε・)というプログラムが出てきたとき。
安全性を保つためには、そのプログラムを「NGです」と拒否する必要がありますよね。
んでは、ブロックチェーン上で実行されるプログラムで考えてみると、どうやってその動きを実行できるでしょうか?(´・ω・`)
考えられる方法としてはふたつ。
- ①内容をチェックするコンパイラに、高レベルの難しいプログラミング言語を使う
- ②決まった型がなく、簡単に扱えるアセンブリを使って安全性チェックをする
※コンパイラ…プログラムのコードを機械が理解できるように変換すること
※アセンブリ…機械語を人間にわかりやすい形で書くプログラミング言語
難しい方法で局所的に厳しくチェックするか、簡単な方法で広く浅くチェックするかというイメージで、両極端の方法が挙げられます。
Moveはこの「間」を取ります(・∀・)b
アセンブリよりも高レベル、かつソースコードを使うよりも簡単だといいます。
ものすごくざっくり言えば、難しい操作はないけれど、広い範囲でキッチリ安全性のチェックを「いい塩梅」で実行できるのがMove。
特別な機能を追加してチェックさせたりすることなく、安全性を保証できるということです。
Moveの特徴・検証可能性
安全性を確立させるためには、ブロックチェーン上にあるプログラムをぜ~~~んぶチェックするのが理想的ですよね。
でも、残念ながら難しいもの(´・ω・`)
コンピュータを使ってチェックを行うための計算コストがかかるだけでなく、それを実現させるためにそれはまぁ~複雑な方法を追加しなくてはなりません。
リブラでは、できるだけ安全性を高めるために、可能な限り検証を行うことにしています。
それを実現するために「静的テスト」を行えるようMoveを設計しました。
目視や解析ツールを使ったチェックといった方法があります。
静的テストに対し、動的テストはコードを実行させて実際にテストを行うため、より間違いを探しやすい一方で時間もかかるしめんどくさいですよね(言い方)
なので、サクッと検証ができる静的テストに対応するよう、Moveを設計しています。
これが、リブラの検証可能性です。
特徴その9・Libraコインとその価値について
さて、続いてはリブラで実際に使われる「Libraコイン」について見てみましょう。
まず、ビットコイン(BTC)を代表する仮想通貨の現状としては、通貨ではなく主に「投機商品」として使われています(´・ω・`)
ナカモトサトシ(生みの親)はデジタル通貨として設計したのに~(´;ω;`)w
んじゃ、なんで投機(もしくは投資)で使われるの?と、考えてみましょう。
株でもなんでもいろんな投資商品はありますが、どうして仮想通貨が人気なのか。
「ボラがでけぇから」
です。
値段がドカーンと上がったり、バコーンと下がったり、とにかく値動きが他の商品に比べて大きいから、稼ぎやすい♪(・∀・)というのが正直なところ。
だから、通貨として使われるのではなく、投機としてビットコインの価格のみに目が行きがちなんですね。。。
リブラも「通貨」として使われることを目指しています。
そこでとった対策が「リザーブ(準備金)」です( ゚Д゚)ノ
ビットコインは裏付けとなる資産がないものの、世界中で使われるという「需要」や、データの改ざんができない「信用」の上にその価格が成り立っているといえます。
ただ、需要も信用も目に見えるものではなく、人々が真に安心できるものではありません。
リブラはリザーブという存在を、Libraコインの価値として表し、裏付けます。
これが!!リブラの!価値やで!!(ノシ ‘ω’)ノシ バンバン
という「証拠」を提示し、投機的な価格変動から守るとしているんですね。
特徴その10・Libra Reserve(リブラリザーブ)とバスケット
では、先ほど出てきた「Libraリザーブ」について見てみましょう。
リブラリザーブは、安定・信頼できる中央銀行で発行された現金(法定通貨)や、国債といった価格変動の低い資産をひっくるめたものを指します。
この複数の資産たちは「バスケット」と呼ばれる場所にブチ込まれており、これがLibraコインの価値につながるといいます。
リスクの低い資産をまとめてひとつのカゴに入れて、Libraコインの実質的な価値としているんですね。
…んじゃ、リザーブの資金源はどこから?(・ε・)ということですが。
- ユーザー
- 投資家からの投資
私たちユーザーが「Libraコインほしい」というとき、法定通貨と等価のLibraコインを購入すると、その代金がリザーブへ。
需要が増えれば増えるほどリザーブの資産も増えるということですね。
法定通貨の価値とリンクさせる「ステーブルコイン」がありますが、その代表格であるテザー(USDT)は米ドルの価値が裏付けされています。
リブラがこれらのステーブルコインと違うのは、複数の資産が裏付けされていることです(・ε・)
↓ステーブルコインについて解説しています♪↓
万が一、バスケットに入っている資産のどれかひとつの価値が急落しても、ほかの資産があるためカバーできますね。
戦争や経済危機といったヤベーことが起こっても、価格変動を軽減する仕組みになっています♪
ちなみに、リザーブ(準備金)はリブラ協会によって管理されます。
私たちユーザーはリザーブを使って直接取引をするわけではなく、リザーブはあくまで「置いておく」ヤツです(・∀・)
私たちは、リブラ協会によって認可された業者を利用してLibraコインとフィアット(法定通貨)との売買を行うことができます。
そして驚きなのが、リブラでは協会が業者からの要望や需要を判断し、コインの発行もしくはバーン(消滅)を行います。
もちろん、新しいコインを発行するときにはリザーブにも相応の資産が必要となるため、価格が大きく変動するおそれは少ないといいます。
リザーブ→投資→配当
集まったリザーブの資産は、なんと「投資」に回されるといいますΣ(゜Д゜)
とは言っても、リブラが稼働する当初からではなくある程度ネットワークの規模が拡大し、余裕が出てきてからとのこと。
リザーブの資産は低リスク資産に投資され、時間をかけて利子(利益)を生み出すことで、リブラの発展のために使われたり、協会の運営費用といったことに使われるそう。
その次に、配当として投資家にLibraコインで支払うために使われるそうですよ。
また、リザーブの資産って不正に利用されたりしないの?(T_T)と気になるところ。
これを防ぐために、信用できる・適格と認められた証券保管機関で構成、分散されたネットワークに保管されます。
Libraコインの価値は?
リザーブ(準備金)によって、リブラコインには具体的な裏付け資産があることがわかりましたね♪
でも、リザーブの内訳は法定通貨や国債…
わしらユーザー、売買して換金するときどんくらいの価値になるの???(・∀・)と思いません?
リブラのホワイトペーパーによりますと、イメージとしては「海外旅行したときの両替」だそう。
たとえば、日本では1Libra=100円(くらい)とか、アメリカでは1Libra=1ドル(くらい)というふうに、価格変動が低いため法定通貨に交換できることが高い水準で保証されるとのこと。
「くらい」とボカしてますが、必ずしも各ユーザーが交換を行う国・地域の通貨で、同じレートで交換できるとは限らないのでご注意を。
また、リブラはLibraコインが既存通貨と共存することを目標にしています。
国境のないグローバルなコインとして使われることを目指しているがゆえに、独自の決まりを作るのではなくて、バスケットに含まれる通貨を発行する中央銀行のポリシーを継承するとしています。
国際的な決まりを守ります、ということですね。
Libra(リブラ)の将来性は?
リブラの将来性については正直「ん~~~…(・ω・)」というところです(謎)
後述しますが、公表からわずか数日でデカい機関から開発停止を求める声が上がっていることや、それについて公聴会が行われることも決まっていますし、どのような規制が行われるのか未知としか言いようがありませんw
ただ、これだけ世界中に一気に「仮想通貨」「Libra」「ブロックチェーン」を広めたというインパクトは計り知れません。
また、最初はネットワークを安定させ、じゅうぶんに実績を積み上げるまではコンソーシアムチェーンとして機能させるそう。
この場合はリブラ協会の加盟メンバーが管理を行うということです。
そして、リブラブロックチェーンの発足から5年をめどに、ビットコイン(BTC)のようなパブリックブロックチェーンに移行することを目指しています。
特定の管理者がおらず、ネットワークに参加するみんなで管理を行うもの。
また、初期のシステムはバリデータノード100か所を1セットとして見たときに、1秒あたり1000件のトランザクション処理を目標にしています。
バリデータノードのセットで増えれば増えるほど、処理も増えるためパフォーマンスが落ちることが懸念されますが、規模を拡大しつつパフォーマンスを維持するよう努めるとのこと。
仮想通貨によくある課題を将来的に克服するのも、リブラを含む現状での課題です。
リブラは2020年前半に運用開始を目指しているそうですが、課題は山積み。
- テストネット(プロトタイプ)のフィードバック収集と改善
- ユーザー向けのAPIとライブラリ構築(取扱説明書)
- ブロックチェーンのテスト
- Move言語のさらなる開発
- コミュニティとの連携
- リザーブを扱う管理機関の設立
- リブラ協会評議会の拡大
- 各地での法規制対応
う~ん、やることいっぱい(・∀・)w
現時点での懸念点その1・仮想通貨?新貨幣?立ち位置は?
…Libraコインとは、いったい「何」なのでしょうか。
仮想通貨?ステーブルコイン?それともまったく新しい通貨…?
日本はもちろん、海外でもリブラコインがどのように定義されるかまだわかりません。
テザーのように米ドルと価値がリンクしているものなら、ドルペッグ通貨(ステーブルコイン)と言えるでしょう。
ただ、リブラコインとリンクするリザーブの資産には複数の商品があり、ステーブル(裏付け)はステーブルでも、厳密に言うと違うのでは…?とも思えます(´・ω・`)w
むしろリザーブにいろんな商品が入っていることもあり、証券にも近いような…?
各国でどのように判断されるのか、難しいところだと思います。
もちろん、日本で「リブラは仮想通貨」と判断されれば、各取引所がLibraコインを取り扱うためには金融庁のホワイトリストに入ることが必須とされていますし、取引所も認可を得ているところに限られます。
↓ホワイトリスト、ふたつの意味について↓
現時点での懸念点その2・開発停止の声
6月18日にリブラの構想が発表され、そのわずか2日後にアメリカ下院金融サービス委員会の委員長が「リブラの開発停止」を求めました。
"Given the company’s troubled past, I am requesting that #Facebook agree to a moratorium on any movement forward on developing a #cryptocurrency until Congress & regulators have the opportunity to examine these issues & take action.”
– Chairwoman @RepMaxineWaters | #FacebookLibra pic.twitter.com/FxzDmqgInh— Financial Svcs Cmte (@FSCDems) 2019年6月19日
その内容としては、Facebookが起こした過去の問題についての懸念。
Facebookは過去に何度もプライバシーに関する問題を起こしており…
引用:日本経済新聞様
引用:日本経済新聞様
載せきれないんですが、過去にべらぼうな罰金をくらっていることもあり、個人情報の管理についてはずさんだと何度も問題に。
ということがあって、アメリカの議会は「規制当局が内容見とらんから、開発止めてちょっと待ちんさいや」としたワケです。
この報道があってから「リブラ、根回ししてないんか…?」という声も。
引用:ロイター
フランスは、フェイスブックのリブラのような仮想通貨がマネーロンダリング法や消費者保護法などの規制でどのように管理されるのかを研究するための「G7タスクフォース」を設立した。
フランスの中央銀行総裁が金曜(21日)に述べた。”
だそうです。
※タスクフォース…任務を行うための編成部隊(仕事人的な)
このようにリブラは世界中から注目が集まっており、また仮想通貨に関する有識者もコレはいったいどういうモノなんだろう…?と頭を悩ませるヤツになっていますw
ちなみに、アメリカの上院委員会と、開発停止を求めた下院金融委員会は7月16日に公聴会を行うとしています。
データプライバシーや規制について、意見を聞く会ですね。
誰が呼ばれるかは明らかにされていませんが、おそらくフェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏が訪れるのではないでしょうか。
子会社&ウォレット・Calibra(カリブラ)の存在
Facebookがリブラの構想を発表した6月18日同日、金融サービスを行うための子会社である「Calibra(カリブラ)」についても発表しています。
さらに、2020年にリブラブロックチェーンがローンチ(始まる)されるのに併せて、Calibraというウォレットアプリをリリースすることも発表されました♪(/・ω・)/
このアプリがあれば、まさしくリブラが行おうとしている「メッセージを送るかのごとく、簡単に送金ができる」を実現できるとのこと。
やがて、ボタンを押すだけで請求書の支払いや、コードをスキャンして一杯のコーヒーを買う、現金を持ち歩くことなく地元の公共交通機関に載るなど、人や企業に関する追加サービスを提供したいと思います。”
最初は単なるウォレット(財布)アプリとして送金を行うことから始まり、やがてあちこちで使えるように!という構想です。
また、特徴としては銀行やクレジットカードで使われている、強固なセキュリティを誇るということ。
不正行為を検出して防止するために自動で監視するシステムを利用したり、スマホをなくしたりパスワードを忘れてしまったときに、不正利用されたときには失われたLibraトークンの返金にも応じるよう、サポート体制を万全にするとのこと( ゚Д゚)すごくない???
もちろん、Facebookとのアカウントをつなぐことはなく、またカリブラは企業としてもFacebookのデータを保有することがありません。
徹底的に安全性を高め、法律を遵守するとのことです。
まとめ「Facebookの仮想通貨」という大きな存在意義
…とまぁ、歴代ぶっちぎりで1位の長さの記事を書いてしまいました。
クソわかりづらい文章をつらつらと書きましたが、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。
リブラの仕組みとして、ホワイトペーパーに書いてあることをゴッソリ書いてきましたが…
私自身が冒頭で「有望アルトコインとしてではなく」と言った通り、内容の評価についてはこれから実際にローンチされてからの判断かと思います。
先ほども触れましたが、規制もどうなるかわかりませんしね…(´・ω・`)
最後に声を大にして言いたいのが、今回フェイスブックという「誰もが知る超大手から仮想通貨が登場した」という事実です。
月間アクティブユーザーが20億を超える、とんでもない規模のネットワークをもつFacebookが「メッセンジャーくらい簡単に送金できるようにするぽよ☆」と発表したんですよ。
控えめに言って、送金に係る企業や業者は「!?Σ(゜Д゜)」と混乱しているのではないでしょうか。
リブラだけの経済圏が生まれてもおかしくない規模で、多大なる衝撃を世界に与えたことは、アメリカ下院が「ちょっと待て」と開発ストップを慌ててかけたことからもうかがえるでしょう。
あとはどうやって規制について対処し、実際に稼働させるか。
また、ビットコインをはじめ既存の仮想通貨にどのような影響を与えるのかは計り知れません。
まずはアメリカでの公聴会がありますし、そして今週28日(金)から大阪で開催されるG20でも、リブラ(仮想通貨)の話題がのぼる予定に。
リブラ(仮想通貨)を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、どのように成長をしていくのかが楽しみです!(∩´∀`)∩
関連記事
-
-
【仮想通貨】高騰&下落、ファンダに翻弄…bitFlyer登録再開&テザー問題を詳しく解説!
こんにちは、Makiです!(∩´∀`)∩ もう…7月なんですか…エッ、今月夏休み …
-
-
【祝】楽天&ディーカレットが認可事業者に!TAOTAO始動&マネパ、仮想通貨子会社設立へ!
こんにちは、Makiです!(*´ω`*) ハイ~~~今日で小学生組は学校が終わり …
-
-
【3分でわかる!仮想通貨用語】IEOとは?ICOとの違い、バイナンスや各取引所の注目銘柄、参加方法まとめ
こんにちは、Makiです!(∩´∀`)∩ 仮想通貨に関する???な専門用語を解説 …
-
-
【仮想通貨ニュースまとめ】Binance、DEXとChainローンチ!2019GW取引所の対応まとめ
こんにちは、Makiです!(∩´∀`)∩ あぁ~もうすぐゴールデンウィーク10連 …
-
-
【3分でわかる!仮想通貨用語】脆弱性(ETH、ウォレットの例も)・リソース・スループット・デプロイ
こんにちは、Makiです!( ゚Д゚) 今回は、仮想通貨に関する用語解説♪ よく …