【仮想通貨】Harmony(ハーモニー)とは?バイナンスIEO成功、100億人のためのプロジェクト
こんにちは、Makiです!(∩´∀`)∩
今回は有望アルトコインシリーズ「Harmony(ONE)」について解説していきたいと思います♪
このHarmony(ハーモニー)ですが、今話題のバイナンス(Binance)IEO銘柄として知られています。
バイナンスがやってるIEOだから~
という理由はもちろんなんですが、大切なのはその中身です<●><●>
ということで、Harmonyがいったいどんなプロジェクトなのか、プロジェクトの中身・将来性についてしっかり見てみましょう♪
Harmony(ハーモニー)の基本情報とスペックについて
まずはいつものように基本情報から…
Harmony(ハーモニー) | |
---|---|
通貨 | ONE |
最大供給量 | 126億枚 |
サイト | 公式サイトはこちら |
公式Twitterはこちら |
まず。
コインマーケットキャップ見てみるとね、似たようなのがありました。
HarmonyCoin(HMC)ってのがありましたが、コレは今回ご紹介するのとはまったくの別モノです!w
………なんでHarmonyはティッカーシンボルが「ONE」なんやろうね(・∀・)
まぁそれは置いといて。。。w
Harmony(ハーモニー)とは!
「スケーラビリティ問題を解決するハイスループットパフォーマンスを可能にし、分散型エコシステムを実現するプロジェクトである!!」
…日本語でドウゾ!(・∀・)ww
ということでですね、まずハーモニーが目指しているのは「取引をサクサク処理」できることと「分散化」です。
仮想通貨やブロックチェーン技術の関係ないところでも、取引をサクサク処理できるものはたくさんあります。
世界中で使われているVISA(クレジットカード)なんかが良い例ですね。
でも、その中で「分散化」も両立しているものは、果たして…?
↓分散化(非中央集権)や中央集権についてまとめています♪↓
分散化(Decentralized)というのは、特定の企業や誰かが管理を行うのではなく、物事を決定する権利がバラバラになっていることを指します。
これによって不正が起こりにくいことや、万が一の時にデータの復旧が迅速であることが特徴です♪
…ただ、これってすでにいくつもの既存プロジェクトで掲げられているんですよね(・ε・)
- Zilliqa(ジリカ)
- QuarkChain(クォークチェーン)
- EOS(イオス)
- Ethereum(イーサリアム)
特にジリカ(ZIL)やクォークチェーン(QKC)は、どちらも「高スループット」をウリにしている=取引サクサクやで!(゜Д゜)とうたっています。
↓Zilliqa(ジリカ)について詳しくまとめています♪↓
↓QuarkChain(クオークチェーン)について詳しくまとめています♪↓
んじゃ、ハーモニーのコレ!という売りはいったい何なのでしょうか。。。
Harmony(ハーモニー)は、分散化とスピーディーな取引の処理を両立させることに加えて、ネットワークに参加する「ノードの数」についても考えているとのこと。
つまり、どれだけ取引速いです!非中央集権です!と言っても、参加してくれる人がいなかったらま~~~ったく意味がありません!(・ε・)
「広く使ってもらえるように」
と、土台を作るだけではなくユーザーを増やすためにあれこれ手を打っているのがHarmony(ハーモニー)なんですね。
ということで、ハーモニーは「100億人のためのプラットフォーム」となっています。
文字通り、これまでのプロジェクトで見た数字とは単位が桁違いですね…!(゜Д゜)
ちなみに。
ICO(IEO含む)の評価サイトである「ICO DROPS」では、この評価。
ではでは、具体的な中身をひとつずつ見てみましょう!(∩´∀`)∩
特徴その1・競合Zilliqa(ジリカ)との違い
先ほども触れましたが、Harmony(ハーモニー)はこれまでにあった似たようなプロジェクトよりも、一歩先を行く内容になっています。
それは、ホワイトペーパー冒頭にも記載されています。
Harmony(ハーモニー)自身が競合であるZilliqa(ジリカ)やQuarkChain(クォークチェーン)といったプロジェクトの名前を出し、それぞれの弱点を述べ、ハーモニーのメリットを挙げています。
スケーラビリティ問題(取引がパンクしてなかなか送金できない)の解決のため、パフォーマンスを大幅に向上することも大切ですが、セキュリティや分散化といった重要な部分を犠牲にはできません(´・ω・`)
セキュリティと分散化の両方を維持しつつ、スケーラビリティ問題を解決するための方法としては「シャーディング(Sharding)」が挙げられています。
シャーディングというのは、取引を処理するチームを複数作り、分担することで効率良くトランザクション(取引のデータ)を処理できる方法のこと。
シャード(Shard)=破片という意味です(・∀・)
Zilliqa(ジリカ)やQuarkChain(クォークチェーン)も、シャーディング技術を取り入れていますよん♪
ただ、ジリカのシャーディングは2つの問題点があるといいます(´・ω・`)
- ①ブロックチェーンのデータを分割して保存しないこと
- ②マイナーの検証にProof of Workを取り入れているためシングルシャードテイクオーバー攻撃を受けやすいこと
ジリカの場合、ブロックチェーンのデータを得ようとするとガッツリ全体のデータを保有する必要があります。
要は、空き容量が大きい・データを速く読み込めるマシンでないと、ネットワークに参加するのが難しくなるってことですね(´・ω・`)
これについてハーモニーは「分散化が抑制されてしまう、制限される!」と提言。
さらにもうひとつ、ジリカのシャーディングは「シングルシャードテイクオーバー攻撃(single-shard takeover attack)」を受けやすいという点について。
ジリカは、シビル攻撃(Sybil Attack)を防ぐため「あんた、ちゃんとしたマイナーなの?」という検証を行います。
大量のなりすましみたいなモンです。
この検証にはビットコインでおなじみ・Proof of Work(PoW)という方法が用いられています(・ε・)
コンピューターの計算量が高く、いちばんに答えを導き出した人に対して権限が与えられるっちゅーヤツです。
で。
シングルシャードテイクオーバー攻撃というのは、PoWによって選びだされるマイナーに対し、ピンポイントで攻撃を仕掛けることをいいます。
ジリカの場合はPoWによってマイナーを選び、さらに取引の合意にはPractical Byzantine Fault Tolerance(PBFT)という仕組みが用いられます。
↓ビザンチン問題って?詳しく解説しています♪↓
さらにわかりやすくするために、こちらの図をごらんくださいまし。
参照:Hsiao-Wai Wangさんブログより
※イーサリアム財団の方です♪
これは、51%攻撃と呼ばれる攻撃の図です。
計算を行って取引の承認を行うマイナーさんたちがチームを作り、全体の計算量の過半数以上(51%)を占めることで権力を持ち、好き勝手やるで~という攻撃(不正)ができるようになるもの。
しかし、シングルシャードテイクオーバー攻撃は…
おわかりでしょうか。
重要な1%のシャードに対して攻撃を仕掛けることで、あっさり攻撃が成功しちゃうというものなんですね(´・ω・`)
シャードを支配するのに、たった1%のハッシュレートでOKなんです。。。
それではいかーん!(゜Д゜)と声をあげたのが、Harmony(ハーモニー)だったんですね。
ハーモニーはじゅうぶんな拡張性を持ち、安全性が高いうえにエネルギー効率が良く、シャーディング技術をベースとした「次世代のブロックチェーン」だと述べています。
特徴その2・改良型!高速ビザンチンフォールトトレランス(FBFT)
取引に不正はない?これOKしても大丈夫?(・ε・)と検証する仕組みを「コンセンサスアルゴリズム」といいます。
コンセンサスアルゴリズムにはいくつかの種類があって、コンピューターの計算量で決まるProof of Work(プルーフオブワーク)、トークンを長く&たくさん持っている人にゆだねられるProof of Stake(プルーフオブステーク)などが知られています。
そしてこれは、あらゆるブロックチェーンプロジェクトにおいて超~~~重要な部分。
- 安全で不正なく合意できるかどうか
- スピーディに合意できるかどうか
ハーモニーは、このポイントを考慮した結果、20年以上にわたって研究されてきた「Practical Byzantine Fault Tolerance(PBFT)」に注目しました。
プラクティカル・ビザンチン・フォールト・トレランスと読むこの合意方法ですが、先ほど少し触れましたビザンチン将軍問題が起こったとしても、問題なく取引の合意ができる仕組みになっています(・ω・)b
ただ、PBFTにはまだ改良できるところがある!(゜Д゜)というハーモニー。
PBFTを実行するためには2段階の工程があります。
- ①準備フェーズ:リーダーとして選ばれたノードがほかの検証者(バリデーター)に提案して公開し、バリデーターはその提案に対する投票を他のバリデーター全員に公開します。
- ②コミットフェーズ:投票をカウントし、結果によって合意が行われます。
安全に合意を行うことができる一方で、工程が複雑なため合意までに時間がかかる…(´・ω・`)という課題が。
そこでHarmony(ハーモニー)は、もっと速く合意形成ができるように…と「Fast Byzantine Fault Tolerance(FBFT)(高速ビザンチンフォールトトレランス)」という仕組みを取り入れました。
先ほどお話ししました準備の工程において、すべての検証者(バリデーター)に対して投票の公開を依頼すると言いました。
が、FBFTの場合は「マルチシグネチャ」という方法を利用してリーダーがデータを収集します。
マルチシグとは権限をバラバラにすることを指し、たとえば3人のうちの2人がOKを出せば送金ができる…というふうに、一人じゃ不正ができないような仕組みになっています♪
バリデーターのみんなは、まずマルチシグに署名を行ってからリーダーから受け取った提案を公開します。
通常ならバリデーターも集まった投票結果をせっせと他のバリデーターに公開するため、Aのバリデーターが発表した結果はコレね!Bのバリデーターからの結果はこうか…というふうに、データが大量に押し寄せてきていました。
しかしFBFTの場合、各バリデーターは「マルチシグの結果」ひとつのみを受け取ることに。
通信の複雑さを減らすことができ、スピーディに検証ができるようになります♪(∩´∀`)∩
なので、従来のPBFTとは違ってFBFTは50%高速だといいます。(ハーモニー調べw)
特徴その3・ビーコンチェーンとシャードチェーン
ハーモニーのホワイトペーパーには、ジリカやクォークチェーンをはじめたくさんのプロジェクトを参考にしている旨が記載されています。
その中のひとつに、イーサリアムがあります(・ε・)
イーサリアムは今後「Ethereum 2.0」として大幅なパワーアップが行われる予定で、その中核となるのが「ビーコンチェーン」です。
現在はProof of Work(PoW)を用いているイーサリアムですが、4段階のアップデートのうち最終段階にてProof of Stake(PoS)に移行することが決まっています。
これを実現するための新たなブロックチェーンが、ビーコンチェーンです♪
ハーモニーにはビーコンチェーンと、複数のシャードチェーンが含まれています。
シャードチェーン(Shard Chain)とは、データを分散させるためのチェーンのこと。
本線となるビーコンチェーンとは別に、取引のデータを処理する複数の「層」となるチェーンが広がっているんだな~と考えてみてくださいね(・∀・)ノ
シャードチェーンではそれぞれのチェーンの状態を随時記録し、同時にトランザクション(取引データ)を処理するなど、たくさんのタスクを並行してやっつけてくれます♪
なので、スピーディな取引が実現できるんですね♪(∩´∀`)∩
特徴その4・分散ランダムネス生成
シングルシャードテイクオーバー攻撃の部分でも触れましたが、選ばれるマイナーに対して攻撃を仕掛ける方法があるとわかりました(´・ω・`)
先ほどはPoWでマイナーを選ぶという話でしたが、PoSの場合はStake(賭け金)、つまりトークンを持っている人の中から取引の承認について権限をもつ人を選ぶことになります。
ただ、このランダムで選ぶ仕組みがうまくいかなかった場合、悪意のある人が「アイツや!」と察知してシングルシャードテイクオーバー攻撃を仕掛ける可能性があります。
なので、完全にランダムで、外部にわからないように効率良く権限を持つ人を選出する必要があるっちゅーワケですね(・ε・)
それを実現するのが、分散ランダムネス生成です!
何をもってランダムかと言うと、たとえば…
- 予測不可能であること
- バイアスがかけられないこと
- 乱数(数学的なヤツ)の有効性が第三者によって検証可能であること
- 参加者が増えても対応可能なスケーラブルであること
※バイアス…偏った考えのこと
ハーモニーの分散ランダムネス生成では「検証可能なランダム関数(VRF)」と「検証可能遅延機能(VDF)」を組み合わせることで、効率的な仕組みになっているとのこと。
(高2で数学の単位を落とした私、「関数」という言葉に拒否反応)
このVRFとVDF、実はこれまですでにあった技術の良いとこ取りをしたモノなんですってw(・∀・)b
VRFはなんとなーくわかるものの、VDF(検証可能遅延機能)とはいったい何でしょうか…??
VDFはイーサリアム2.0で提案されており、シングルシャードテイクオーバー攻撃のきっかけとなる「予測」ができなくなるようにすることをいいます。
悪意のあるユーザー(攻撃者)がシャードを支配するために、ランダムなはずの数値をめちゃくちゃ速く計算して先回り(予測)しようとします。
上記の「ランダムである条件」でも挙げたとおり、ランダム=第三者から見て検証可能な乱数が使われていること、が条件になっていますよね。
これを使って、予測しようとするのです(´・ω・`)コッワ
でも!
VDF(検証可能遅延機能)は、攻撃者が予測するのを防ぐために乱数が公開されるのをわざと遅らせる機能になっています。
イーサリアム2.0の設計では、最後の暴露者による攻撃を防ぐために、実際の乱数の暴露を遅らせるVDF(検証可能遅延機能)の使用を提案しています。”
安全性を高めるためのランダム性については、イーサリアムの技術から良いとこ取りをしたんですね…(゜Д゜)
それにしても、なんと正直なホワイトペーパーでしょうかww
特徴その5・Epoch(エポック)
Harmony(ハーモニー)には「エポック」という概念があります。
(野球盤とかシルバニアでおなじみのエポック社の、エポックです。「時代」とか「画期的な」って意味らしいです)
取引の合意、そしてみんなにその結果を伝えるまでの一連の流れを、ハーモニーは決められた間隔で調整しています。
たとえば、その間隔が24時間だとします。
24時間、合意とデータの共有を行うために、シャードでは同じバリデーターが居続けることになり、その間は同じバリデーター(検証者)が合意をガンガン進めていきます。
つまり、エポック=ハーモニーのシフトみたいなもんですね(・∀・)w
新しいエポックになると、また次の新しいバリデーターが割り振られる…という仕組みになっていて、ここでバリデーター(検証者)が察知されないよう、VDF(検証可能遅延機能)が使われるんですね。
特徴その6・バリデーター(検証者)の登録
Harmony(ハーモニー)の競合となるジリカやクォークチェーンの場合、まずマイナーを選ぶ際にシビル攻撃を防ぐため、PoWが用いられているとお話ししました(・ω・)ノ
しかし、ハーモニーはPoWではなくPoS(Proof of Stake)を利用しています!
ハーモニーのネットワークでバリデーター(検証者)になるためには、その参加資格として一定量のトークンを預けなくてはなりません。
預けた(賭けた)トークンの量が多いほど、バリデーターに対して議決権が大きくもたらされることになる「投票シェア」が大きくなります(・ε・)
この投票シェアは、バリデーターが持てる「仮想チケット」のようなもの。
つまり、トークンをたくさん使えば使うほど投票権を多くゲットできるということですね。
ひとつ前の項目で「エポック」についてお話ししましたが、新しいエポックが開始されるときに、新しいバリデーターの投票権がシャード(チーム)にランダムに割り当てられます。
これから参加する新しいバリデーターは、自分の投票権が割り当てられているシャードに参加して、取引の合意を行っていくってことです(・ω・)b
んで、新しいエポックが始まるときには、また別の新しいバリデーターが割り振られる…という仕組みに。
上記画像の中で、赤い色の「悪意のあるバリデーター(攻撃者)」が例として登場していますが、悪いバリデーターがいた場合にもちゃんと策を講じてあるようです…(T∀T)
特徴その7・カッコウのルールとリシャーディング
悪意のあるバリデーターがいた場合、エポックの間に攻撃者がノードの一部を破壊する可能性があります(´・ω・`)
でも、その場合はすべてのシャードにいるバリデーターを、エポックごとに「チェンジ!(・∀・)」すれば良いですよね。
…ただ。
もしチェンジする場合、2つの問題があります(´・ω・`)
- ①すべてのエポックでブートストラップにおけるコストの高さ
- ②合意を行っている間にバリデーターが変わってしまうことのセキュリティ上の問題
ひとつずつ見てみましょう(眉間にシワを寄せながら)
まずひとつめ。
ブートストラップというのは、特に外部からの支持がなくても自動で動く仕組みのことを指します。
もしも悪意あるバリデーターがいたことがわかり、チェンジするぞ!となったときに自動でその処理をやってくれるのは良いのですが、コストがかかってしまいます。。。
そりゃそうですよね、全部のシャードにいるバリデーターを一気にチェンジするんですから、大変な作業です(´・ω・`)
次、ふたつめ。
一定の間隔で時間設定されているエポックでは、その時間内は同じバリデーターによってガンガン合意が進められる…と言いました。
しかし、悪意あるバリデーターを発見したときには「ピピー!全員チェンジです!(゜Д゜)」と、急にクビにされてしまうわけです。
このとき、まるっとバリデーターが変わってしまうことで、これまでガンガン行っていた合意について、セキュリティ上大丈夫なの…?という不安が生まれるのが、二つ目の問題ってなワケですね。
ハーモニーでは、この問題を解決するために「カッコウのルール(Cuckoo-rule)」と「リシャーディング(Resharding)」という仕組みを取り入れています。
エポック終了後に、バリデーターになるために預けていたトークン(掛け金)を撤回したバリデーターは、ネットワークから削除されることに。
悪意のあるバリデーターはまずトークンを預け入れる必要がありますし、コストがかかるため割に合わないことから撤退せざるを得ません。
そのままトークンを預けている人たちは議決権をゲットし、次のバリデーターとして違うシャードに割り振られることで、シャードのバリデーター枠の半分が埋まります。
総入れ替えをするわけではないので、コストが小さく済みますね♪
次に、シャード内で議決権のバランスをとるように、残りの枠にバリデーターをランダムに振り分けて埋めます。
つーことで、もう一回この画像貼っときますね。
こうして新しく再分配が行われることをリシャーディングといいます。
そして、リシャーディング(再分配)を行うにあたって重要なのが「カッコウのルール」です。
鳥のカッコウは、ほかの鳥の巣に卵を産んで、それまでいた別の卵を追い出す…という習性があります(えげつないなw)
これをもとにしたのが、カッコウのルール。
Harmony(ハーモニー)のシャードにはバリデーターが割り振られていて、エポックの期間が終わるとシャード内の構成が変わることはお話ししましたね(・ω・)ノ
ですが、複数のシャードがある中ですべてのバリデーターが入れ替えをするとコストがかかり、通信もパンクしてしまいます(´・ω・`)
そこでハーモニーでは、ネットワークに参加したいバリデーターに対して乱数を割り当てて、その乱数に近いバリデーターを新しいシャードに移動させます。
まるで、カッコウの卵を別の鳥の巣に移動させるように…。
このように、シャード間で一定割合のバリデーターを移動させることで偏りを防ぎ、悪意のあるバリデーターがとどまらないような仕組みになっています♪(∩´∀`)∩
特徴その8・高速ステート同期
バリデーターが新しいシャードに参加すると、新しいトランザクション(取引データ)を検証していくために、今シャードの状態ってどうなってるの?と知る必要があります。
つまり、現在どのような状態なのか「同期」する必要があるってことですね(・ε・)
仮想通貨・ブロックチェーンにおける同期といえば、始まりから現在までのクソ膨大なデータをぜ~~~んぶダウンロードして、場合によっては数日かかるとかなんとかってこともあるそうですね。
もちろん、それでは遅すぎます(´・ω・`)w
特にハーモニーの場合、エポック(決められた時間)ごとにリシャーディング(再編成)が行われるため、同期にいちいち時間かけてたらトランザクションの検証もできなくなっちゃいます。。。
そこで!(゜Д゜)
ハーモニーでは、すぐに新しいバリデーターがトランザクションの検証を始められるように、参加したシャードの「現在の状態」のみをダウンロードします。
つまり、前のバリデーターがそのシャードでやっていたことをすぐに引き継ぐということです。
ここまでの取引を丸ごとダウンロードするのではなく、直近のデータのみをダウンロードすることで、すぐに現在の状態を把握して検証がスタートできるっちゅーワケですね!(・∀・)
…もちろん、そのためには「”現在の状態”って本当に正確なの?」という疑問を取り除く必要があります。
各エポックごとに作られる最初のブロックには、前回のエポックの最後につくられたブロックとリンクする数値が含まれています。
正しく検証が行われ、ブロックが生成されればこの数値のつじつまが合うように作られています♪
なので、これまでの履歴をすべてダウンロードしなくても、直近のデータのみを確認するだけで、次のバリデーターはトランザクション検証作業が始められるんですね。
これが、高速ステート同期です(*’ω’*)b
特徴その9・クロスシャードコミュニケーション
ハーモニーでは、メインとなるビーコンチェーンのほかにシャードという形で、いくつもの場所でトランザクションの処理を行っており、各シャードはそれぞれ独立しています。
ハーモニーネットワークのあちこちにあるシャードでは、シャード間でデータのやり取りを行うことができる機能「クロスシャードコミュニケーション」が可能になっています♪
ただ、あっちこっちのシャード間でデータのやり取りを一斉に行うとネットワークコストがかかる…つまり「重い」状態になってしまいます(´・ω・`)そりゃそうだw
この問題を解決するために、ハーモニーは「Kademlia(なんて読むんかな)」という技術を使って、通信の複雑さを軽減。
Kademliaとは分散ハッシュテーブルのひとつで、ハッシュテーブルとは簡単に言えばデータの格納庫のことを指します♪
ここに「分散」という言葉がくっついているので、みんなで格納庫にあるデータを管理しようという技術ですね(・∀・)ノ
ハーモニーに参加しているノードたちは、通信を行いたいシャードまでの道筋を判断するための道しるべ・「ルーティングテーブル」を管理しています。
シャードAからシャードBに通信を行いたいとき、シャードAのノードは「どこが最短距離やねん」とルーティングテーブルを調査。
実は各シャードにはIDが割り振られており、これをたどることで最も近いシャードのIDをもつノードに通信を行います。
つまり、シャード間の通信がスピーディに&効率良くできるよう、最短経路で通信を行う技術を取り入れることで、ネットワークへの負荷を減らすことができるってワケです♪(∩´∀`)∩
特徴その10・効率的なブロードキャスト(公開)
ブロードキャストって、ホワイトペーパー読んでたらよ~~~く目にするんですよね(・∀・)
これは「公開する」という意味。
「マイナーが、自分が作成したブロックを公開(ブロードキャスト)する」なんて使い方をします。
さて、ビットコインやハーモニーをはじめブロックチェーンを利用したシステムの中では、ブロードキャストはネットワーク上でしょっちゅう起こるアクションです。
ハーモニーの取引を合意する仕組みの中では、ブロードキャストが必要になる場面が3つあります。
- ①新しく提案されたブロックは、リーダーによってすべてのバリデーター(検証者)に公開される
- ②新しく作られたブロックをネットワーク全体に公開する
- ③シャード間通信(クロスシャード)を行う場合、シャード間でメッセージ(通信)を公開する
一般的な場合だと、データの送信者はその内容をあっちこっちに送信して公開しまくる必要がありますが、これは送信する側の負担になり、ネットワークに負荷をかけることに(´・ω・`)
ハーモニーはこれを解決するために、送信したいもとのメッセージをエンコードします。
※エンコード…形式を変換すること
ネットワーク・そして送信する人の負荷を最小限にするため、元のメッセージをコンパクトに、送りやすい形式に変換しちゃうんですね。
なので、あっちこっちで通信が行われ、その情報が公開されてもネットワーク全体を見ると負荷がかかりにくく、なおかつ受信する側はデータを確実に受け取ることができます♪(‘ω’)ノ
特徴その11・ホームノードとユーザーの識別
私たちは普段、自宅でも当たり前のようにネットワークを利用していますよね。
一般的な住宅用のネットワーク上にあるノード(ホームノード)は、ときどき問題が起こることも(´・ω・`)
たとえば、ルーターぶっこわれたとか、停電しちゃったとか…
このとき、NAT(network address translation)と呼ばれる方法を採用しているルーターなら良いのですが、そうでない場合は問題が起こったときに外部からアクセスができなくなります。。。
IPアドレスをどっちでも使えるよう引き継いでくれる技術ですね。
もしもハーモニーのネットワークに通信したノードが「通信できねぇ!(憤慨)」となった場合、困ってしまいますよね(´・ω・`)
外部(ハーモニー)からの情報をキャッチできなくなってしまいます。
これを防ぐために、ハーモニーではNAT以外にもSTUNやTURN、ICEといった通信方法を採用しています。
TURN…通信したいノードの間をつなぎ、取り持ってくれる技術
特に「ICE(Interactive Connectivity Establishment)」は、NATを採用した機器(ルーターとか)を使ったうえで、複数のユーザー間で行う通信の問題を解決する仕組みです。
また、ノードのなかには自分のIPアドレスがちょこちょこ変わるタイプもあります。
ラップトップ…つまりノートパソコンのこと(・ε・)
外で通信をするためにマックのWi-Fi使ったり、イオンのWi-Fi使ったり…IPアドレスが毎回変わっちゃいますね。
ノードのIPアドレスが変更されると、ネットワークではセキュリティの問題もあって通信が一時的に中断されてしまいます。
新しいIPアドレスによる正しい・安全な接続を再度行う必要があります。めんどい。
ハーモニーでは、この問題を解決するため「Host Identity Protocol Version 2(HIPv2)」と呼ばれる技術を使い、ネットワークの構成をもっと簡単なものとしてとらえることが可能に。
そもそもIPアドレスには「ロケーター」「識別子」のふたつの役割があります。
(意味は割愛します)
このふたつを切り離すことで役割は簡単なものになり、識別子を強力に暗号化することでユーザーを見分けることが可能になります。
その結果、HIPを利用している機器(ノード)がネットワークのどこにいても特定できるように。
これまでのように「IPアドレス変わったからユーザーが識別できん!(憤慨)」問題を解決できるんですね♪
…難しい名前がたくさん出てきてしまいましたが(すでに頭パンク)
ハーモニーは確実に・たくさんのユーザーで通信を行うことができるように、念には念を!!とさまざまな技術を取り入れているってことです♪
特徴その12・インセンティブ(報酬)モデル
データの検証を行った結果ブロックができると、ブロックに署名を行ったすべてのバリデーターに対して報酬となるトークンが贈られます♪
これをコンセンサス報酬といいます(‘ω’)ノ
また、取引手数料も同じようにバリデーターへのリワード(報酬)となります♪
ちゃんとネットワークに対して貢献したバリデーターには、このように「イイことあるで(・∀・)」と報酬が贈られるのですが…
安全性をとにかく強調しているハーモニーでは、ネットワークに対して良くない動きをすると厳罰が下されます(((゜Д゜;)))w
たとえば。
悪意あるバリデーターが不正なブロックに署名しやがった場合、バリデーターが預けていたトークンはすべて没収。
ネットワーク上の誤動作が検出された場合には、バリデーターが預けていた掛け金(ステークしたトークン)は一部が没収されることに…(´・ω・`)
この誤動作とは、たとえばリーダーが合意の過程をきちんと完了できなかった場合や、リーダーが変更されるような事態が発生した場合。
預けているトークンの一部が没収されてしまうため、バリデーターはもちろんそれをまとめるリーダーも「やべぇちゃんと作業やろう」となるんですね(・∀・)
この厳しい姿勢が、ハーモニーの安全性を確立させているんです♪
バイナンスのIEOについて
ハーモニーは海外取引所・バイナンスのIEO銘柄として知られていますが…
バイナンスローンチパッド(IEOするプラットフォーム)の、2019年IEO第5弾の銘柄となっています♪(∩´∀`)∩
平等だと好評だった宝くじ方式(抽選)で、IEO参加者を決めるシステムです。
We are pleased to announce that $ONE Claim Period is now open!
Please consult this post to verify if you are eligible to claim a 🎟️ & the $BNB rate for the $ONE token sale
You have 24 hours to claim your ticket tickets until May 28 6:00 AM (UTC).https://t.co/qww4jmHl4W pic.twitter.com/U0XGXxHNis
— Harmony (@harmonyprotocol) 2019年5月27日
↑抽選発表があり、発表から24時間以内に当たりくじの請求をしてね~というツイート。
そして、無事にトークンセールが終了しました♪
#Binance Launchpad: @harmonyprotocol Sale Resultshttps://t.co/s8UmMwKmzL
— Binance (@binance) 2019年5月28日
15億8000万枚のトークンを、ローンチパッド参加者に販売したと結果報告がありました。
Harmony(ハーモニー)の将来性は…?
ハーモニーの開発チームですが、経歴を見てみるとなんともまぁエリートばかり(゜Д゜)
(感想がおばちゃん)
- マイクロソフトの研究者
- グーグルのエンジニア
- アップルのエンジニア
- アマゾンのエンジニア
- 数学とコンピュータサイエンスの学士号取得者
- スタンフォード大学で電気工学の学士号・修士号取得者
- ブルームバーグのシニアジャーナリスト
…エリートすぎんか??(゜Д゜)w
開発メンバーはもちろん広報などチーム全体がエリートのかたまりすぎて、そりゃ既存のプロジェクトを引き合いに出してくるわと思いました。。。
ということで、スケーラブルなことはもちろんですが、さらに課題だった安全性の両立、そしてユーザーを増やすことを目標にしているハーモニー。
今後の予定となるロードマップはコチラ。
- セキュリティ監査
- SDK(開発者向けツール)の配布
- 調整版メインネット稼働
- クロスシャードコミュニケーションの実装
- Kademliaルーティング実装
- 人気のアプリ(ゲームなど)を移植
- フルバージョンのメインネット稼働
ということで、今年中にメインネットがローンチされる予定です♪
Harmony(ONE)を取り扱う取引所は?
もちろん、バイナンス(Binance)です♪
トークンセールが行われましたが、6月1日午後1時(日本時間)に上場、取引開始される予定ですよ(∩´∀`)∩
- ONE/BNB(バイナンスコイン)
- ONE/BTC(ビットコイン)
- ONE/USDT(テザー)
- ONE/TUSD(トゥルーユーエスディー)
- ONE/PAX(パクソススタンダード)
- ONE/USDC(ユーエスディーコイン)
バイナンスコイン(BNB)はバイナンスの取引所トークン、そしてビットコイン以外はステーブルコインとなります♪
↓ステーブルコインについてまとめています!↓
まとめ
ということで、今回はHarmony(ハーモニー)(ONE)についてまとめました♪
いや~…長かったwww
ハーモニーは堅実で、これまでのプロジェクトで浮かび上がった課題をひとつずつ確実に潰していく、とてもマジメなプロジェクトという印象を受けました。
そのために何ができるか?さらに先回りしてどのような対策ができるか?と、あらゆることを想定した姿勢が評価できます。
バイナンスのIEOだから価格が上がる~~~という人もいらっしゃるんですが、きちんと中身を見てみるとそうではないことがわかります♪
もう少しでメインネットも稼働しますし、今後が楽しみなプロジェクトのひとつです!(∩´∀`)∩
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