ステーブルコイン解説!USDT・USDC・TUSD・GUSD・PAX…仕組みと特徴について
こんにちは、Makiです!(*’▽’)
ビットコイン(BTC)のボラティリティ(値幅)が大きくなってきたとき、トレーダーさんは「おっしゃロングぅぅぅ」とか「ショート決まった~」とか、利益を出しやすい相場になると言えます。
しかし、価格が上がってくれるのは良いのですが、ガチホ組はガツンと価格が下がっちゃうとアワワワ(゜Д。)となるわけです。
↓ホールド(ガチホ)についての用語解説はコチラ♪↓
また、トレードをしている最中に思わぬ暴落に巻き込まれてしまい、大きく損失を出してしまうこともあるでしょう…あぁコワイ。
そんなときに「退避先」として、襲い来る暴落から身を守るために役立つ「ステーブルコイン」の存在があります。
今回は、ステーブルコインってなに?どんな種類があるの?退避先ってどういうこと?
…そんなステーブルコインのハテナについて、徹底的に見ていこうと思います!(゜∀゜)
目次
ステーブルコイン、誕生の経緯
これまでにもブログで何度か登場しているステーブルコインですが、今一度どういう特徴を持ったコインなのか、知っておきましょう♪(∩´∀`)∩
何らかの資産に裏付けられている、もしくは何らかの仕組みによって価格が安定しているコインです。
(価格変動が起こりにくい)
ビットコインをはじめとした仮想通貨は、冒頭でもお話ししましたとおり価格変動が大きいぶん、トレードで大きな利益が得やすいという特徴があります。
…しかーし。
それは逆に「扱いにくい」ということにもつながります(´・ω・`)
仮想通貨を投資商品のひとつとして見ている、他商品の投資家(株とか)は、仮想通貨に興味があってもボラの大きさのせいで「いや…資産ぶっ飛んだらこえーし…やめとくわ…」となるわけです。。。
日本やアメリカをはじめ世界各国でも、仮想通貨のボラの大きさのせいで「投資家保護をしなければ!」という動きに。
しかし、そういった規制ができることで、他分野の投資家が仮想通貨の世界に参入しやすくなるというメリットもあります♪
さて。
このボラティリティ(値幅)によって儲けるもんは儲けたいけど、リスクを敬遠したいという方は、機関投資家だけでなく一般ユーザーも同じこと(´・ω・`)
そこで誕生したのがステーブルコインです♪
ステーブルコインを使うメリット
ステーブルコインは金といった資産のほか、ドル・円などの法定通貨の価値が裏付けられています。
…じゃあ、普通にドルとか法定通貨使えばよくね?(・∀・)って思いますよね。
これを「仮想通貨」という点に注目して考えてみましょう。
仮想通貨の取り扱いについては、スマホからも作成できるウォレット(お財布)でカンタンに管理できますよね。
じゃあ、法定通貨はどうでしょうか?
銀行の口座開設をしようと思ったら、まークソめんどくさい手続きをしないといけませんよね(´・ω・`)
また、日本では銀行口座やクレジットカードの存在が当たり前…といった感じですが、海外ではそうではありません。
銀行口座やクレカを持っていなくても、スマホは持ってるよ♪という人がたくさんいます。
ステーブルコインなら法定通貨の価値をもつ仮想通貨として、スマホで管理することが可能です!
また、同じように銀行から法定通貨を送金(振込)するよりも、ステーブルコイン(仮想通貨)を使った方が速いのは一目瞭然♪
ステーブルコインは仮想通貨なので、いちいちドルなどの法定通貨を取引所に入金しなくても、ビットコインなどの他コインと直接取引もできます。
こういったメリットがあり、ステーブルコインの種類はどんどん増え続けているんですね!(・ω・)ノ
ステーブルコインの種類について
実は、ひとくちにステーブルコインとは言っても3つの種類に分けることができるんです(・ε・)
ひとつずつどのような担保(根拠)で発行されているのかが違います☆
その1・法定通貨担保型
先ほどもお話ししましたが、多くのステーブルコインはドルや円といった法定通貨、いわゆるフィアットによって裏付けされています。
「担保にされている」ということですね!
すでに世界のあちこちで利用されている、実績ある=信頼されている法定通貨が担保になっているため、この種類のステーブルコインが多くなっています。
- Tether(USDT)
- True USD(TUSD)
- USD Coin(USDC)
- Gemini Dollar(GUSD)
上記が「ステーブルコイン」として代表的なヤツで、上記のほとんどが米ドル(USD)が担保になっているもの。
Tether(テザー)やUSD Coin(USDC)は知名度が高く、ステーブルコインといえばこれらを指すことが多くなっています。
また、Gemini Dollarについては国(アメリカ)の承認を受けて発行されたものとして、注目されていますよん☆
↓GUSD誕生のとき☆↓
日本円を担保にしたというLCNEMっちゅーステーブルコインもあるそうですが、名前のとおり「NEM」のモザイクを利用したステーブルコインだそう。
なかなか見かける機会は少ないですが、日本円のステーブルコインもあるんですね~!(゜Д゜)
ただ、ステーブルコインと言えば上記の米ドルにペッグ(杭打ち)された通貨を指すと思って良いでしょう。
その2・仮想通貨担保型
先ほどは米ドルや日本円といった法定通貨が担保(裏付けされた)になったステーブルコインでしたが、もうひとつ「仮想通貨」が担保になったステーブルコインがあります♪(・∀・)
…それただの仮想通貨やんけ!(゜Д゜;)と思うなかれw
もっとも知名度の高いステーブルコインとして「テザー(USDT)」が挙げられますが、こやつ…ホンマに担保になってるドルがあるんか?(T_T)という疑惑が向けられています…。
しかし、仮想通貨を担保にしたステーブルコインであれば、ブロックチェーンによって世界中のみんながその情報をチェックできますよね??
ちゃんと担保になってるトークン、あるわ~!と信頼性を高めることができるのが、仮想通貨担保型ステーブルコインなんですね♪
まだ種類は少ないのですが、その中でもイーサリアムのブロックチェーン上で誕生した「Dai」というステーブルコインがあります♪
MakerDAOというプロジェクトの中で、イーサリアム(ETH)を担保にすることで「Dai」というトークンを発行することができます。
Daiは、イーサリアムの価格とMakerのシステムによって発行上限枚数が変化することで、その価格を一定に。
発行上限枚数が少ないと、今ある分のトークンは数少ない!貴重だ!(゜Д゜)となりますし、逆に多ければまだ買えるね、となるワケです。
イーサリアムを担保にしていますが、価格は米ドルに連動するようになっています…難しいね(´・ω・`)w
このとおり、Daiは1ドルになっています。
その3・無担保型
担保ないんかーい!(゜∀゜)と思いますが、確かに上記ふたつのステーブルコインとは違って、価格に裏付けられる資産がありません。
しかし、どうして価格が安定しているの?(´・ω・`)ということですが…
「スマートコントラクト(契約機能)」を利用して、トークンの発行量を調整することで、需要と供給のバランスをとって価格を安定させています。
要は「そういうモンだ」という仕組みで価格が安定しているステーブルコインです。
(ざっっっくり)
そもそもお金っちゅーものは、よくよく見てみるとただの紙だったり銅やアルミのかたまりです。
なんでそんなものに価値がつくんでしょうか?(´・ω・`)
それは、仮想通貨でも同じですが「需要がある」ということが大きな理由です。
需要がある=使いたい人がたくさんいる(欲しい人がたくさんいる)ということですから、みんながお金を手に入れると、市場に出回るお金が減ってしまいます。
つまり、手に入れにくくなる=貴重だ!=価格が高騰する…という仕組み。
この次のステップとして、無担保型ステーブルコインは価格が変化したときにトークンが出回る量(供給量)を調整するシステムになっています。
需要が高くなり、価格がガツーンと上がってしまったときにはトークンの量を増やし、逆に価格が下がったときにはトークンの量を減らす…
これをスマートコントラクトを利用して調整しよう!というのが、無担保型ステーブルコインの仕組みです☆
- BASIS
- Carbon
主要ステーブルコインについて♪「退避先」って?
では、ここまでステーブルコインの分類について見てきましたが、続いては具体的な各ステーブルコインの特徴を見てみましょう!
特にビットコイン(BTC)暴落時の「退避先」として知られている主要ステーブルコインをご紹介します♪
そんなときに価格変動の少ないステーブルコインに換えておくと、損失を抑えることができるという意味で、退避先と言われています♪
Tether(テザー)(USDT)
香港のTether社によって発行されるステーブルコイン。
テザーは、もっとも使われているステーブルコインと言っても過言ではないでしょう。
しかーし(T_T)
先ほどもチラッと触れましたが、現在テザーにはとある疑惑がかけられています…。
それは「ホンマに担保になる米ドルあるんかい問題」と「買い支えしとらんのかい問題」です(´・ω・`)
まず、テザー社はUSDTを発行するときに、担保(裏付け)となる米ドルを準備金として同じ額用意します。
100USDT発行したいな~と思ったら、100ドル準備しておくってことですね。
しかし、これまでガツンガツンUSDTを発行してきたテザー社が、ホントはそんなにドルを持っていないんじゃ…?という疑惑が浮上したのです。
さらに、発行したUSDTを海外取引所・Bitfinex(ビットフィネックス)に送って、ビットコイン(BTC)が下落したときの「買い支え」をしているという疑惑も…。
これまでにアメリカの商品先物取引委員会(CFTC)が、テザー社とビットフィネックスに対して調査に乗り出しています(´・ω・`)
2017年12月に召喚状を送りましたが、どちらもこれには応えることがありませんでした。
テザー社に関しては、その後自社の調査結果として「ちゃんと米ドルありまっせ」という報告を公表していますが、いやいやいやこれ外部からの調査じゃないし信憑性ないしー!というモノでした。なめとんのか。
というのもですね、ビットフィネックスとテザー社の経営陣(トップ)が同じということもあって…そりゃ疑われますよね…ww_(┐「ε:)_
その疑惑はいまだに払拭されていないこと、さらにちょこちょこ「テザー社に捜査」とか危ういニュースをちょこちょこ聞くので(FUD?)、メインのステーブルコインとして利用される立場が危うくなっていることは確かです。
USD Coin(ユーエスディーコイン)(USDC)
2018年9月に誕生したばかりのステーブルコイン。
発行しているのは、海外取引所・Poloniex(ポロニエックス)を買収したよんというニュースで話題になった、Circle(サークル)という企業。
↓Circleがポロニエックスを買収したハナシ↓
また、CircleとともにあのCoinbase(コインベース)がタッグを組んで、このUSDCを発行していることも話題に♪
「CENTER(センター)」というプロジェクトを立ち上げ、そのなかでUSDCがつくられています。
CENTERは今後SMSサービスのように、価値の交換をサクサクできるようにする世界経済を目指すため立ち上げられました!(‘ω’)ノ
USDCはすでにコインベースやバイナンス(Binance)といった取引所にも上場されていて、多くの取引が行われています。
…テザーと何が違うん?(´・ω・`)と思いますよね。
テザーは先ほどもお話ししましたとおり「資金あるんかい」という、ステーブルコインの根底を揺るがす大きな疑惑があります。
USDCはユーザーに向けてその透明性を高めようと、USDCは担保にしているUSD(米ドル)積立金について、世界的大手の会計事務所であるグラントソントン・インターナショナルが監査を行っています。
レポートについては、毎月CENTERで公開されています!(‘ω’)ノ
コインベース×Circle(ポロニエックス)という大手によるステーブルコインであること、担保になっているドルについてしっかり外部監査があって公表されていることなどもあり、むちゃくちゃ取引が行われています。
また、Tether(USDT)がビットコインのブロックチェーンをベースにされているのに対し、USD Coin(USDC)はイーサリアムベース。
ERC20トークンとして、ビットコインに比べると送金も早く、マイイーサウォレットを利用できて便利です♪(∩´∀`)∩
↓ERC20、イーサリアムベースのトークンについて解説↓
↓MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の使い方について↓
True USD(トゥルーユーエスディー)(TUSD)
「真のUSD」という意味の、カッチョイー名前のステーブルコインです。
担保にしている米ドルはTrue USDのチームが自社で管理するのではなく、契約している複数の信託会社の銀行口座に保管されています。
なので、自分たちでごまかすことは難しく、担保ちゃんとある=信頼性が高いということになります♪
こちらもUSDCと同じようにイーサリアムベースのトークン、ERC20。
なので、マイイーサウォレットをはじめとしたウォレットからサクッと送金ができて便利です(・∀・)b
すでにバイナンス(Binance)やHuobi(フオビ)、Bittrex(ビットレックス)などさまざまな大手取引所で取引されていますよん。
TUSDが発行される仕組みとしては…
- ①TUSDを購入するユーザーはKYC/AMLチェックを行います
- ②完了すると、ユーザーは購入分のUSD(米ドル)をTUSDの信託会社に送金します
- ③USDの送金完了後、スマートコントラクトによって1対1の比率でトークンを発行、ユーザーのイーサリアムアドレスに送信します
- ④逆に、ユーザーはTUSDを送り返すことでUSDと交換(換金)することも可能です
※KYC/AML…身分証明&マネーロンダリングしませんの確認
なんか、ICOみたいですね~(・∀・)ノ
というワケで、TUSDほしい(´・ω・`)と思ったらキッチリ本人確認をされ、よしコイツ大丈夫だと判断されたら米ドルを送ります。
送り先は、TUSDのパートナーになっている信託会社のうちのひとつ。
ここに米ドルが着金すると、担保となるドルがきたよ!となるので、TUSDトークンを発行してもOK♪となるんですね。
確実にUSDがある状態でTUSDが発行されるため、テザーのように「ドルあるの???」という疑惑を防ぐことができます。
Gemini Dollar(ジェミニドル)(GUSD)
アメリカの大手取引所・Gemini(ジェミニ)。
双子のおじさま・ウィンクルボス兄弟が運営している取引所です♪
↓ウィンクルボス兄弟って誰やねん↓
こちらも米ドルを担保に発行されているステーブルコインで、その発行量と担保になっている米ドルの量は、BPMによって毎月キチンと検査が行われています。
さらに、イーサリアムがベースになっているERC20トークンであることも、True USD(TUSD)とUSD Coin(USDC)との共通点ですね☆
ユーザーはGUSDほしい…と思ったら、ジェミニのアカウントからGUSDくれと出金申請をします。
すると、ジェミニ側ではトークンが発行され、ユーザーのジェミニアカウントから同じ金額の米ドルを引き落として、イーサリアムアドレスに送られてくるという仕組み。
基本的にはやっぱり同じような感じですね(・∀・)
んじゃ、何がほかのステーブルコインと違うのか?(・ε・)
Gemini Dollarはアメリカではじめて、ニューヨーク州金融当局(NYDFS)から正式に認可されたステーブルコインです。
国が「安全じゃん、いいよ(・∀・)」と認めたってことです!
特にニューヨークは金融の街であり、こういった認可や制度に対してはむちゃくちゃ厳しいことで知られています。
国のお墨付きがある、信頼できるドルペッグ通貨ということですね。
GUSDが取引されている取引所はHitBTCやOKEX、Liquid(リキッド)などです♪
Paxos Standard(パクソス・スタンダード)(PAX)
これまでご紹介してきましたドルペッグ通貨とはちょっと毛色が違う感じが(;^ω^)w
パクソススタンダードとは、米ドルが担保になったステーブルコインです。
先ほどジェミニドル(GUSD)についてご紹介しましたが、実はGUSDと同時にニューヨーク州金融当局から認可されたのが、このPAXなんです!
PAXはwithumという税務・経理に関する企業の監査を受けており、信頼性の高いステーブルコイン。
バイナンス(Binance)、Huobi(フオビ)、OKEx(オーケーイーエックス)、Kucoin(クーコイン)など、さまざまな大手取引所に上場されていますよん♪
まとめ
フー(・ε・;)w
主要なステーブルコインについてご紹介しましたが、ステーブルコインは知られていないだけで100種類近くがあるとも言われています…知らん。
なにはともあれ、ビットコインをはじめとする仮想通貨のボラティリティ(値幅)は魅力的である一方、規制当局から見ると「投資家保護せなアカン」と厳しい目を向けられるもの。
また、私たちユーザーも暴落時のダメージを最小限に食い止めるためにも、こういったステーブルコインの存在はとても重要です。
さまざまなステーブルコインがありましたが、それぞれの特徴はもちろん、その背景にある「事情」を考慮しながら退避先を選んでみてくださいね(∩´∀`)∩
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